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地力勝負の世の中
よく、「質問力」ということが話題に上がったりします。
人の力量を見抜くという点で「質問力」ということが問われます。
なぜかというと、ある人が「質問」をするということはその人が「どの程度の理解度」なのか、「どういったことを問題視しているか」など、その人の地力にかかわる、つまり人としての能力の根幹にかかわることに触れることができるからです。
悩みで人を評価する
私はよく「悩みがないか?」ということをききます。
その人の「悩み」がその人の等身大をあらわしているからです。
そして人はすでに経験した「悩み」の場合は自分がどの段階でいつそれを超えたのかということを理解できるので、自分が超えることのできた「悩み」に関してはすぐにその解決策がわかり、また自分より何ステップ下にいるかがわかります。
悩みを聴き
「今のこの人はここにいるんだな」
「これを超えるにはこれとこれを通過しなければならない」
とわかることができるののは経営者、マネージャーとしてはとても大事です。
そのため、定期的な1 on 1 のミーティングというのは部下の管理のためにはとても重要となります。
悩みでわかる、上に立つ人のレベル
上に立つ人も悩みへの対処の方法で評価されます。
「悩み」を抱えている人に関してとる態度やアドバイス、はしごのかけ方にによって、下の人は上の人を評価しています。それを心にとめて、部下の悩みと向き合うと、その人自身も成長できます。
先にも伝えましたが「悩み」を解決していくということは階段を上っていくことなのです。
つまり、同じ状況が自分の前に立ちはだかったとしても階段を上がっていない人にはそれが「悩み」「問題」になりえず、つまり、上位レベルの「悩み」を階段を上っていない人が解決することはできないのです。
もし上司が自分と同じレベルの場合
自分より先に階段を登り切れていない人が上に立つと不幸です。
もし、(安定的な上場企業などであるのですが)無能な人が上に立っていた場合どうすればよいか。
いずれにせよ自部自身は階段を上っていかなければなりません。
そうなった場合の打ち手として
解決策は
- 自身でトライ&エラーで解決する
- 他の人の情報(本、ネット)で解決する
- 経験したことありそうな人に相談する
があります。
上記2点は特にアドバイスはないのですが、
「経験したことのある人に相談する」という点に関し、選ぶ人を間違えないようにしてください。
相談される側の人があなたに対応方法は以下の3つです。
- 悩んでいることのレベルが低いとその人の話を受け流す、もしくはその人を侮蔑する
- 「悩み」に対して自分の経験から得た回答を話す、自身が代わりに解決してしまう
- 人に対してさりげなく気づくような「質問」、「指示」をし自身に気づかせるようにする
1⇒3の順で対応の簡易さ、とその人が生める価値と人間性が判断できます。
具体的にそのような対応をする理由に関してみていきましょう
相談を受けたときの対応
悩んでいることのレベルが低いとその人の話を受け流す、もしくはその人を侮蔑する
性格的な問題だけでなく、急がしいからという理由でどうしてもこのような対応をとることは誰にでもあるでしょう。
「わからない」「忙しい」「その人のレベルが低い」と切って捨てることは簡単です。
しかし、それはそういう対応をしたあなた自身にも大きな損失なのです。
あなたが相談をされる側にあるということは、
「信頼をされている」
「同じ目標を持つチームメンバー」
「解決策があると思われている」
という可能性が高いです。
その人の問題を解決することであなたにも仕事やプライベートの面で間接的にメリットがあり、困っていたらその人も自身の力またその人の人脈を使ってあなたを助けようとしてくれている。
将来の自身のためにもなるのです。
またあなたがリーダーとしてチームを牽引していく人になる際、同じようなとこで躓く人が多いということも知ることができ、それはあなた自身のノウハウ、財産となります。
人は3回断られたり、取り合ってもらえないと、たいていの場合その人に助けを求めることは辞めてしまうでしょう。
「相談すらされない」ということという危機的状況に自身を追い込むことになるのです。
悩んでいる人の「悩み」は受ける側は自分自身のためにあるチャンスと捕らえられるかがその人自身の成長、組織の成長にも影響します
「悩み」に対して自分の経験から得た回答を話す、自身が代わりに解決してしまう
具体的に「悩み」の相談を受けて解決するとなった際に対応方法をお話します。
まず一つの打開策としては
実際に悩みを抱えている人に対して、「答え」を与えるということです。
「答え」がわかれば、その答えに会うように自身をアジャストし、相談してきた人は迅速に悩みを解決するようになります。
これは2者にとってスピーディに問題解決につながる方法となります。
問題としては思考プロセスを踏まず、回答のみを受けとり回答を出す人もいるため、人によっては似たような「悩み」「問題」で再度同じような質問をすることになるでしょう。
この解決方法は解決になっていますが、「地力」がついているわけではない場合があるので、将来的には手間が多くかかってしまうことがあります。
しかし、この解決法自体は非常に助かるので、一つ目のソリューションとしては絶対にはずせない方法
「釣った魚を与える方法」といえます。
人に対してさりげなく気づくような「質問」、「指示」をし自身に気づかせるようにする
先の回答と違うのがこちらの方法は「魚の釣り方を教える方法」です。
これが一番難しく、
「悩み」「問題」を抱えている人、また
相談されている人
の「地力」をあげる一番の方法でもあります。
相手に
なぜこの「悩み」にぶつかったのか
なにが根本原因か
それを解決することにより得られるもの
など、その「問題」だけでなく、
問題の背景 ⇒ 問題点 ⇒ その問題を解決することで得られること
という問題の前後を明確にし、しっかりと頭を整理させることにより、
その思考習慣により、自身で考え解決する力「地力」をあげることになります。
また、「答え」だけでなくプロセスをしっかりと認識しているため、
似たような問題にも対処ができるようになり、また忘れづらいです。
つまり、その人自身で解決できる「仕組み」をつくったということです。
将来的に質問が減り、またその人自身も「仕組み」をつくる方法で組織として強くなるためにとても重要なアプローチです。
「人間は迷惑をかけるもの」ためらわずに攻め気でいきましょう
インドでは子供教育する場合
「人間は迷惑をかけるもの、許してあげましょう」
と教育をされるといいます。
一方で日本では
「他人に迷惑をかけないようにしましょう」
と教育されます。
教育の結果どちらの国が爆発的に伸びているのか、どちらのマインドが幸せか、一目瞭然ですね。
キリスト教でも祈るときは3つのことを祈ります。
「感謝」「許し」「懺悔」を祈ると聞きました。
人間としてとても大事な3つのうちの一つが「人を許すこと」なのです。
人は人とかかわることで「仕事」「人間関係」「恋愛」などを構築していきます。
そして、その関係により、「幸せ」「不幸せ」などの感情が生まれます。
人は「幸せ」を追求するためにあらゆる経済活動、恋愛などを行います。
つまり「コミュニケーション」は「幸せ」の根幹です。
「不幸」の原因とならないよう
より確かなコミュニケーションにより幸せな、豊かな人生にしましょう。