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ホワイトニングはいっぱいあるけどどれがいいの?
ホワイトニングは以下の種類があります。
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- セルフホワイトニング
それぞれの違いに関して以下で説明をしていきます。
オフィスホワイトニングとは?
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うことのできるホワイトニングです。
オフィスホワイトニングは主に歯科医師・歯科衛生士が患者の口腔内に対して、歯科医院のみが使用できる薬剤(高濃度過酸化水素等)を用いて歯をブリーチングすることで行うホワイトニングです。用いられる光照射器は医療機器のものも使用が可能。どのホワイトニングよりも白くなりますが、コーヒーワインなど着色してしまうものは摂取をしないようにしなければなりません。(詳しくはこちらを参照ください。着色してしまうメカニズムを説明しています)
費用は通常1回 24,000-30,000円程度が目安となります。またこれはホワイトニングのみの価格であり、別途診察料やその他の費用がかかることがあります。
オフィスホワイトニングの特徴まとめ
- 歯科医師・歯科衛生士が行う
- 高濃度過酸化水素(35%等)を使用
- 一番白くなるが、コーヒーワインを飲めないなどの制約あり
- 医療機器の光照射器でホワイトニング効果を高める
- 1回の費用は24,000-30,000円程度
ホームホワイトニングとは?
ホームホワイトニングは2種類の入手経路と2種類の方法があります。
入手経路
- 歯科医院
- 小売店からの購入・個人輸入
歯科医院
経路としては歯科医院から処方され、オフィスホワイトニングの効果を高めるために行うホワイトニングです。費用は通常1処方あたりで1.5-2万円程度です。
小売店からの購入・個人輸入
小売店から購入もしくは個人輸入によりホワイトニングを行います。自らの判断で使用し、数トーンアップすることを目的として、もしくは、オフィスホワイトニングの効果維持のために行います。費用は3500-10,000円程度でだいたい5000円程度で入手が可能です。
ホームホワイトニングの種類
歯にホワイトニング剤を付け、放置するタイプ
マウスピースや、ストリップを使用して行うホワイトニングです。過酸化尿素や、6%の過酸化水素などオフィスホワイトニングよりも弱い薬剤を用いて、長時間ホワイトニング剤に歯についた状態で使用することでホワイトニングを行う方法。安全性を重視し、過酸化水素や過酸化尿素が含まれていないものも販売されている。
マウスピース+LEDライトの場合
マウスピースとマウスピースに接続できるLEDライトがついてるタイプです。ホワイトニング剤をつけた状態でマウスピースをつけ、LEDライトを照射し効果を高めるものです。こちらで使用する薬剤も上記と同様過酸化尿素や、6%の過酸化水素など、オフィスホワイトニングよりも弱いホワイトニング剤を使用して行います。一般的に光照射を行った方が効果は高いです。
ホームホワイトニングの特徴のまとめ
- 歯科医院からの処方か、個人で購入
- オフィスホワイトニングの効果維持・効果増大のサポート的に使用
- 少し色を明るくしたいニーズに対応
- ホワイトニングのブリーチ効果はオフィスホワイトニングよりも弱い安全なものを使用
- LED照射をするタイプの方が高い効果
- 費用は数千円から数万円までの価格レンジ
セルフホワイトニングとは?
ホワイトニングサロンで歯科医師・歯科衛生士がいないサロン。歯科医師・歯科衛生士以外が口腔内に処置をすることは違法となるため、サロンではご自身で「ホワイトニング剤の塗布」等を行っていただくことで、処置を行っています。専門家がいないことで、歯科医院よりも安くホワイトニングを受けることが可能です。
主に酸化チタンなどの安全なホワイトニング剤を用いてホワイトニングを行う。上記の過酸化酸素を使用した「ブリーチタイプ」で強制的に歯を白くするものと違い、「光触媒を活用し歯の汚れを落とすタイプ」で本来の歯の持つ白さに近づけるタイプのホワイトニングです。
最近は酸化チタンのみでなく、他にも効果を高める成分(メタリン酸、ポリリン酸、タングステン、ハイドロキシアパタイト等)を含有した優れた効果を発揮するものもあります。
基本的には歯をブリーチしないので、コーヒーやワインも施術直後から飲むことが可能です。
安全なホワイトニング剤と、本格的なLEDの光照射器を用いてホワイトニングを行います。専門家がいないことで、安価にホワイトニングが行えます。
1回の来院で30分程度の照射時間で3,000-10,000円程度の費用がかかります。
セルフホワイトニングの特徴まとめ
- 歯科医師・歯科衛生士がいなく、口腔内への処置は自分で行う
- 歯をブリーチはしないで本来の白さを目指すホワイトニング
- 安全なホワイトニング剤と本格的なLED照射器でホワイトニングを行う
- ブリーチをしないのでコーヒー・ワインが飲めて、歯が汚れにくくなる
- 費用は歯科医院よりも安く一回 3000-10,000円(平均5000円)程度
各ホワイトニングの比較表
各ホワイトニングの比較表はこちらです。
予算、求める歯の状態(色・強度)を考えてそれぞれを利用いただけたらと思います。
白さを追求し、「オフィスホワイトニング」で白くした後、その色を維持しながら歯の強度を出すために「セルフホワイトニング」という選択肢もおすすめです。
ホワイトニング裏話
サービスを受けるときについ気になってしまうのが「原価」です。もちろん、どのサービスでも原価に付加価値分の費用があるから事業としてサービスとして成り立つのですが、ホワイトニングも原価がどの程度かかるのか気になるかと思います。
ざっくりと書いてしまいますと、
・歯科医院のホワイトニング剤 1回 1500-3000円
・セルフホワイトニングのホワイトニング剤 1回 60-500円
これにマウスオープナー 1個 100-250円程度、紙コップやエプロンなどの数円から数十円の費用が原価としてかかります。
あとはサービスを開始するとしたら光照射器も10-30万円くらいの費用がかかります。
歯科医院の材料の原価が高いのは流通構造上、メーカー⇒1次卸⇒2次卸⇒歯科医院という流通構造がベースにあり、その価格がスタンダードになっていることからも高めになっています。製造上のメーカーサイドとしては原価は少ししか高くありません。しかし医薬品などにするためにかかっているコストを回収するためにも高い値段設定にしなければならないのです。
そして、歯科医院は歯科医師や歯科衛生士という国家資格保有者が介入するのが常であるため、専門家の時給は素人であるセルフホワイトニングサロンのスタッフよりも高いので金額上安くできません。
もちろんセルフホワイトニングは医療行為でもないので医療上の責任を負うことはありませんが、歯科医院の場合は責任を負わなければならないので、安心料としても金額を支払う必要があるのです。
どれがいいかは、歯の状態や価値判断により、ひとそれぞれによって違います。
ご自身に最適なホワイトニングを選択いただくと人生がより豊かになります。
少しでも参考になればと思います。