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マッチングアプリ詐欺が急増中!出会いの裏にある危険
スマホ1台で手軽に出会える「マッチングアプリ」。恋人探し、結婚相手探し、気軽な交友関係など、現代の出会いのスタイルとして定着しています。しかしその利便性の裏側で、恋愛感情を利用した詐欺被害が急増しています。
「やっと理想の人と出会えた!」と思った矢先、実は相手は詐欺師だったという事例は後を絶ちません。とくに30代~50代の男女がターゲットにされやすく、被害額も高額化しています。
マッチングアプリ詐欺の典型的な流れ
マッチングアプリ詐欺は、次のような流れで展開されます。
- 魅力的な写真と好意的なメッセージで接近
- やりとりが深まると「LINE交換」を持ちかける
- 恋愛感情を醸成したあと、投資・送金などの話題に移行
- 「あなたのために」「未来を一緒に考えたい」と言って金銭要求
- 支払った途端、連絡が取れなくなる/ブロックされる
この一連の流れは、「ロマンス詐欺」とも呼ばれ、被害者の心理に巧妙につけ込んでくるのが特徴です。
よくある詐欺のパターンと事例
以下のような手口には特に注意が必要です。
- 「仮想通貨やFXに詳しいので、増やしてあげる」などの投資詐欺型
- 「海外出張中で口座が使えない」「医療費が必要」などの送金要求型
- 「会うための渡航費を援助して」などの渡航費詐欺型
- 「副業で稼げる方法を教える」と言って、情報商材を買わせる副業詐欺型
また、プロフィールや写真は他人のSNSから無断で使用されているケースも多く、検索すれば実在しない人物と分かる場合もあります。
被害者が信じてしまう心理構造とは?
なぜ、明らかに怪しい話でも人は騙されてしまうのでしょうか? その理由には以下のような心理が関係しています。
- 寂しさ・孤独感:誰かとつながりたいという思いが判断力を鈍らせる
- 恋愛モード:相手を信じたいという願望が危機察知を麻痺させる
- 褒め言葉・依存関係:頻繁なメッセージや称賛で、相手への依存を深めてしまう
- 断れない性格:優しさや責任感が仇となるケースも
詐欺師はこれらを熟知し、何百通りものトークスクリプトで対応してきます。被害にあってしまうのは、決して「騙されやすい人」だけではないのです。
怪しいと感じたらチェックすべきポイント
- 顔写真があまりにも整いすぎている/モデル風
- 出身地・職業・年収などが曖昧
- プロフィールに“誠実さ”や“将来のパートナー探し”を強調しすぎている
- 会おうとすると理由をつけて断る/ビデオ通話も避ける
- 短期間で恋愛的な言葉を頻発する
このような兆候がある場合、相手の正体を一度疑ってみることが必要です。
騙されてしまった場合の対応と通報手順
万が一、詐欺と気づいた場合は、次の対応を早急に行いましょう。
- 相手との連絡を即時中断し、記録を保存(スクショや履歴)
- アプリ運営会社へ通報(ブロック&違反報告)
- 最寄りの警察署に被害届を提出
- 消費生活センター(188)やサイバー犯罪相談窓口に連絡
- 金融機関に返金可能か照会(振込先が明確な場合)
また、アプリによっては**「あんしん補償制度」や返金サポートを提供しているケース**もあるため、利用規約やヘルプセンターも確認しておきましょう。
安心して出会うための予防策
- アプリ内の認証済アカウントかどうかを確認
- プロフィール写真を画像検索して他人の写真でないか調査
- LINEや外部SNSにすぐ移行しない
- 会うまでは金銭や投資の話題には絶対乗らない
- 信用できる友人に相手の情報を相談・共有する
「いい人だな」と思ったら、一度疑って調べる勇気が何よりも大切です。