歯の白さは何で決まる?歯のメカニズム

歯の白さは何で決まる?歯のメカニズム

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歯を白くしたいけど、白さは何で決まる?


歯の白さを決める要素は3つ

  • 歯の表面の汚れ、着色
  • エナメル質の色
  • 象牙質の色

これらが歯の外観からの「色」を決めます。

 

歯の表面の汚れ、着色

いわゆる「ステイン」と言われる着色汚れ、これが一番歯の中で目立つ歯の色を左右するものです。

原因としては

  • コーヒー・紅茶・ワインなどの着色する飲料
  • カレー・チョコレートなどの着色する食べ物
  • たばこなどのヤニ汚れ

などがあります。上記の2つはポリフェノールが原因として着色します。

着色は1度でいきなりくっつくのではなく、徐々に蓄積し、色がこびりつき色味も強さが増します。

そのため、一般的に年齢を重ねる程ステインは蓄積し、着色は強くなります。(食生活・日常のケアなどにより個人で大きく差がでます。)

 

エナメル質の色

歯の色を左右する要素としてエナメル質があります。エナメル質とは歯の構成成分の中でもっとも硬く、歯の表層を数ミリほど覆っているものです。虫歯もエナメル質のところだけが虫歯の場合、浸食に時間がかかるためその間に削り処置をする必要があります。

(参考:Wikipedia-エナメル質

エナメル質は透明感のあるものです。これが傷つきくすんだりすることで歯の色への影響があります。

 

象牙質の色

象牙質はエナメル質の下にあるエナメル質よりもやわらかいものです。少しの柔らかさ、柔軟性を持つことで歯がかみしめられたときの衝撃を吸収する助けとなります。

(参考:Wikipedia-象牙質

象牙質はエナメル質よりも黄色がかった色をしています。エナメル質が透明な性質をもっているためこの象牙質の色によって、外見的な色を決定する要素となります。象牙質の黄色味がかった色が原因で歯の色は白くならないということが起きます。

特に「テトラサイクリン歯」と言われる、0-12歳にテトラサイクリンという抗菌薬を摂取すると薬の中に含まれる蛍光粒子が象牙質に含まれることで歯の色が黄色やオレンジ、紫色のように変色してしまうことです。この場合、エナメル質の下が変色しているため、ホワイトニングで白くするのは困難と言われています。

 

 

ホワイトニング用の歯磨き粉で白くなる?


ホワイトニング用の歯磨き粉で作用できるのは歯の表面の汚れ、着色のみです。

つまり、

  • 歯の表面の汚れ、着色
  • エナメル質の色
  • 象牙質の色

では1つ目の「歯の表面の汚れ、着色」だけに作用します。汚れがすべて取り除けるかどうかは歯磨き粉の性質によりできるかどうかはわかりませんが、もし、理論的にすべて取り除くことができたとしても、エナメル質の色、象牙質の色までは変えることができません。

そのため、効果を実感できるとしたら、加齢による重度の着色がある場合においては大きく変化を見ることができるといえるでしょう。

 

ホワイトニングはどうやって作用する?


セルフホワイトニング*とオフィスホワイトニング**によって作用と対応できる範囲は違います。

*セルフホワイトニング:ホワイトニングサロン等で行う歯科医師・歯科衛生士がいない環境で行う手軽なホワイトニング

**オフィスホワイトニング:歯科医院で行うプロの管理下で行うホワイトニング

 

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングは酸化チタンやその他成分によるホワイトニングです。これは、

  • 歯の表面の汚れ、着色
  • エナメル質の色
  • 象牙質の色

においては歯の表面の汚れ、着色を落とすというところに作用ができます。しかし、エナメル質の色までは作用できないため、20-30代の人には効果が薄いことが多いです。

 

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは高濃度過酸化水素により、エナメル質の表面をはがします。つまり

  • 歯の表面の汚れ、着色
  • エナメル質の色
  • 象牙質の色

のすべてにアプローチすることができます。

エナメル質をはがし、その表面にある細い穴から内部まで薬液が浸透、一部象牙質まで漂白することができます。

テトラサイクリン歯でなければ、高い確率でどのホワイトニングよりも白くすることができるのがオフィスホワイトニングです。

しかし、エナメル質をはがしてしまうことから、一度はがした状態は着色に弱くなるのでコーヒー・ワインなどを最低24時間、理想的には72時間控えることが推奨されます。また、エナメル質をはがし、象牙細管がむき出しになることで、知覚過敏を高い確率で引き起こす、周囲の歯肉にダメージを与えるということを起こしてしまうことがあります。(もちろん歯医者で行うためそのなった場合の処置も別途お願いできるので過度の心配は不要です)

 

最後に


物事は基本的に「ある事象」にはいくつかの「要素」があります。問題を解決する場合にはそれぞれの要素がどの程度絡み合い、何に対してどの程度のコスト(時間的・金銭的)を払うとどれくらいのリターンがあるのかということを検討することをお勧めします。

ホワイトニングの「白さ」という場合は

  • 歯の表面の汚れ、着色
  • エナメル質の色
  • 象牙質の色

という要素など、そしてそれぞれに対してのソリューションとして、コスト感から

  • よい歯磨き粉を購入
  • セルフホワイトニング
  • オフィスホワイトニング

どれが自分に最適なのか、考えたうえで取捨選択いただけたらと思います。

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